2010年11月29日

第37節 草津戦あとがき

・ 感謝
・ 自信の表情。
・ 高田保則選手との誤解を解く(自分勝手版)。
・ 敗因(クロスでは無くシュートを打った田中、そして
  踏みとどまったアレックス)。
・ さて。ところで我々には何が?
・ 監督のコメントは切り取ってはいけない。
・ 人として

 まずは昨日の試合後、印象に残った事から。
試合後、社長、監督、キャプテンと続いたセレモニーを
スタンドで残って聞いて下さっていた草津サポの皆様に
御礼申し上げます。自分は行けるアウェイゲームが限ら
れていますのでそう言う経験は少ないのですが、2006年
の鳥栖スタ(当時)では松本監督勇退のセレモニーに立
会い、「松本サガン」のコールを送った数人のうちの一人
でしたし、2007年は瑞穂、フェルホーセン監督の退任セ
レモニーでした。2008年の笠松は、K'sスタ落成予定が
あったためセレモニーより笠松の錆びた手すりに顔をスリ
スリしながら笠松との別れを惜しんだし、2009年の札幌
は「曽田ショー」をしっかりと目の当たりにしました。
自分としても出来るだけ残ろうと考えるのが相手のセレ
モニーなのですが、特に昨日の様に帰りの時間が遅い
場合は厳しい選択となります。帰宅時間を犠牲にしながら
のお立会い、大変嬉しく思います。
 サポーターの人間性の素晴らしさを感じてしまうのです。
メインの自分から見て、残念に思ったのは残って下さる
草津サポの存在をチーム関係者が気づかなかった事と、
事実は分かりませんがシミズの人間がそれとなく退場を
促しているかの様な風に見えてしまった事なのですが、
それはその輪にいなかった自分の想像の中と言う事で。
とにかく感謝です。ありがとうございます。
(2007年、たった5人ぐらいの横浜サポに対し、松本監督
と岸野コーチはお礼を言いにきてくれたのだけど、あの
岸野コーチは今どこに。。。)

 さて、試合の印象はご覧になった皆様の頭の中にある
と思いますが、自分は試合後の副島監督の表情に全て
が集約されていると思います。試合後、真っ直ぐに岸野
監督(←あ、いた!)に挨拶に向かった時、自分は副島
さんに「草津は良いチームです!」と叫ぶと、副島さんは
一瞥し軽く会釈して下さいました。ポーカーフェイスながら
その表情には自信と手ごたえが感じられました。例えセ
カンドボールを取られても相手より早く守備を整えて自陣
では数的有利を作り、ボールを得ると中盤のミドルを混ぜ
早い攻撃を仕掛けた草津さん。3連勝中の手ごたえは十分
ありました。その敗因と思えるところの詳しくは後ほどにと
思いますが、自信に溢れた監督の表情って良いものだなぁ
と思った次第です。これは何の含みも無く本音の話です。

 そんな監督同士の挨拶の間に実は、淡々とヒーローイ
ンタビューが実は進んでいて、それはアウェイ側の選手で
あった事から場内には流されていませんでしたが、自分
は帰宅後スカパーで見ました。昨日のヒーローはもちろん、
決勝点を挙げた高田保則選手です。元横浜FCでありながら
高田に対し含んだ印象となってしまうのは、忘れもしない
2005年最終戦、湘南さん相手に惨敗した後事もあろうに
横浜ユニを脱いで湘南ユニとなって湘南サポへかけていった
のが高田だったからです。当時は「とんでもない奴」と言う
イメージで捉えられていました。
 しかし、このインタビューでの高田は自分が横浜FCの人間
であった事を前提に話を進め、しかも彼が着ていたのは
元横浜FCのチェ・ソンヨン(高田と同じく今期限りで草津退団)
の5番でした。何でも彼は、試合中ずっとソンヨンのユニを
下に着てプレイしていて、イエローカードが無ければ自分の
ユニを脱いで5番を見せるつもりだったとか。
 それを聞いて、2005年のわだかまりが一気に解けていった
感じがしました。彼は5年前も横浜FC、湘南(当時の期限付き
移籍元かつ、古巣)両方に感謝したいだけのパフォーマンス
で、今回も三ツ沢を強く意識した上での話しだったのだと
(勝手ですが)思いました。
 来年、きっと我々と対戦するでしょう。その時には是非お礼
代わりの完封を見せて差し上げたいと思います。我々は
まだ彼との戦いが続きます。草津さんもきっとそうでしょう。

 いつも通り、ここまで前置きが長くなってしまいましたが、
敗因、そうですね、敗因はまたも、自分達より対戦相手の
ほうがポイントを押さえていたからだと思います。
 まずは最もキーとなる菊池。横浜の両サイドバックの位置
が高まるにつれ、彼の働くスペースを許してしまっていたと
思います。結果、彼の放ったミドルは枠を外すものばかり
ですがそれは幸運が招いただけの事で、あのミドルの半分
でも枠中に行っていたならば、展開はもっと早く草津さん側
に傾いていたかもしれません。
 菊池、廣山、そしてボランチの松下、熊林にサブの桜田を
加えて、草津さんにはミドルから積極的にシュートを放つ選手
が多い訳ですから、前線の高田、アレックスは自然と詰める
意識が高まる訳です。高田のゴールに繋げたのは彼らでは
無くサイドバックの田中でしたが、ヤナギの裏の広いスペース
を抜けた田中が迷わずシュートを選択したのは彼ら2トップの
意識があって事なのだと思います。
 攻撃にバリエーションを求めるのも良いのですが、自分が
得意とする攻撃を続けていく事の重要性、効果が現れた結果
に思えます。
 最近の失点シーン、相手の注文相撲に乗ってないですか?
岸野さんに問いかけたいのですが、怖いから止めておきます。
(冗談)
 影のヒーローはアレックス。自分から見て荒かった印象ですが、
彼も主審のジャッジにずっと不満げで、(申し訳ないのですが)
自分は早く2枚目のイエローを貰って欲しいと思っていました。
でも見ていると、彼は若くて頑固に見えながら、自制心をしっかり
持ってピッチにとどまりました。試合が壊れず草津さんが勝利
出来た影には、我慢を続けてラフィーニャにバトンを渡した彼
の頑張りもあったかなと思います。

 さあていつも通り(?)ここまでは対戦相手側を中心に書いて
来ましたが、横浜FCはどうだったのでしょうか。ボランチ、そして
サイドの選手が低い位置からセカンドボールを拾い、支配率を
高めに優位に試合を進めるものの、そこからボールの運び方
に問題を抱えます。低めのサイドの位置を鑑み、両サイドバック
は高い位置にいて手を上げますが、この日の横浜はサイドへ
開かず中央からの縦パスに活路を見出そうとします。但し縦パス
に対する意思疎通がバラバラで、縦パスを出そうする中盤に
対し前線の選手が合わず出すのが遅れ相手に先にブロックを
作られる、更に相手の前線がプレスをかけてくるのでバックパス、
それを尻目にサイドの選手が虚しく手を上げると言う状況に
見えました。
 それではと前線が上がる溜めを作るべくサイドの選手が上が
り目に位置すると今度はセカンドが取れずに苦しい試合となる
事に。
 風は我々にずっと味方をしていて、前半と後半で風向きが変
わり我々は長い時間風上でプレイ出来ていたのではと思います
が、それを生かす事も出来ませんでした。むしろミドルの惜しい
シュートのどれかが、もし一本でも向かい風にあおられていた
ならなぁと思います。特に前半は、かなり上空で風が舞っている
様に見えましたので。

 そんな敗戦の岸野さんのコメントが届いたのは20時26分。
内容に驚いたのですが、「個の力を上げて」とは?この試合の
コメントなの?と。帰宅後J's Goalのコメント全文をを見て何となく
考えたのは、自分達のストロングポイントを生かす副島さんに
対し、岸野さんは相手を崩すべく攻撃のバリエーションと発想力、
そして何より速さ、強さと言う個々人の能力を求めていたのでは
と想像しました。つまり全ポジションに対する個の強さでは無く
攻撃陣に対して言っているのではと思いました。その中でも、
レンタル移籍中の選手の評価、今後の契約はこれからと言う事
だと思うので、その選択、決断に対し重要な一戦となったの
かなと思いました。殆ど完封するパフォーマンスを見せていた
守備陣に対し個の力と言う事を言った訳では無いと思いますが、
試合後のセレモニーを極めて憮然とした態度で臨んでいた選手
が守備陣側でいたので、まだ岸野さんの発言の真意を気にして
います。
(まあ、ブラジル人選手の処遇については、とっくに覚悟を決めて
いますけどね、自分は。むしろ早く決まって欲しいです。お互いの
来年のために。)

 何か、「人とは」ってのがこの試合のキーワードになっていたの
では?と思っていて、試合後の副島さんは戦力外選手はもちろ
ん自分の処遇すら明言出来ない立場にいる状態で、その権限は
植木GMに委ねられているのですが、先の高田がインタビューを
終えて真っ先に向かったのがその自分を首にした植木さんなの
ですよ。監督の意思の反映より強いと思われる植木さんの実権、
しかし、高田と植木さんはそう言う感謝で繋がっている仲に思えて
来て、我々の様なJ2中位のチームはこの様な人間力がとても
大切なのではと思いました。草津さんの選手も、来年残る選手は
戦力外の選手を盛り立てようと頑張ってるし、戦力外の選手も
試合に出れない戦力外の選手を思いプレイしているとてもまとまり
のある集団に見えます。我々も心根の良い選手の集まりなので
すが、戦力外の激震から覚めやらぬ中での試合で、今年は残念
ながらまとまった形を見せられぬまま閉幕なのかなと思う、昨日
の三ツ沢でした。
 あ、我々の今回の判断は、岸野さんの意向が強い形だと思い
ますが、岸野さんの人間性もとても高く、濃いものだと思っていま
す。彼には来年のゴールが決まっていて、湘南さんと京都さんが
決まっていて、後1チームも神戸さんかFC東京さんか仙台さん
なのだから厳しい戦いになると思っていると思います。
 今年の柏さん、過去には2008年の広島さんや2004年の川崎さん
の様に圧倒的な強さを誇りJ2を制したチームを目指す事では
無いかなと思います。外科手術も加わるので我々も痛みを伴う
でしょう。選手はその何倍も痛みを伴います。そこまでして乗り越え
る先にあるものを目指し、岸野さんの人間力の更なる発揮が試
されるシーズンオフはもうすぐです。
posted by futre at 16:38| Comment(2) | サッカーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「今年は残念ながらまとまった形を見せられぬまま閉幕なのかな」
「岸野さんの人間力の更なる発揮が試されるシーズンオフ」

全く同感です。
この部分が来年、どうなっているかが昇格のカギかな、と
感じます。
06年に昇格できた理由もこのあたりにあった、と思ってます。
Posted by takeucchi2001 at 2010年11月29日 22:52
takeucchi2001さま

 コメントありがとうございます。
馬7人3の感覚に近いのでしょうが、高いところを
目指すためには選手のポテンシャルを上げていく
なのかもしれませんね。決して、今回の選手の
ポテンシャルが否定されている訳ではないと思い
ますが、他の補強選手との兼ね合いもあっての
事と愚推いたします。

 昨シーズンオフ同様、今シーズンオフも岸野
さんと北川さんには忙しいオフになりそうですね。
Posted by futre at 2010年12月01日 10:45
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