故郷の話題にどんどん疎くなる管理人ですが、河北新報の
web版は定期的にチェックを入れていました。その中で仙台駅
前の象徴のひとつである仙台ホテルが年内で営業終了となる
話題がありました。仙台ホテルは仙台を代表する老舗のホテ
ルで、丸光(現在のさくら野百貨店)と向かい合い青葉通りの
顔となるホテルでした。地元民である自分は泊まったことはあ
りませんが何回か頼まれて予約を取った事はあります。
根強いファンも多かったと思います。「感謝の宴」は地元財界
の音頭で行われ、またも消え行く仙台の顔を偲ぶ会となった
様です。
Wikipediaを参照すると、現在の建物は1935年に建築したも
ので、歴史的な建造物と成り得る可能性のあるものですが、
駅前超一等地である上に営業せねば不健全な廃墟となる
ホテルの悲しい運命に従い、解体の憂き目に遭う様です。
記事によると、跡地は暫定的に低層階の商業施設が建つ
ものの、将来的には隣接するGSビル(これも市民には思い
入れのある旧日之出興業ビル)もろとも大規模商業ビル
に生まれ変わる事も模索しているとの事でした。
日々生まれ変わるのが都市のさだめ。減りつつある客層
を取り戻すためには新たな大規模ビルが必要である事も
確かですが、順番を待つかの様に徐々に消えていく仙台の
味わい深い建物の悲しい運命を思うと悲しくなるのも確か
です。
ひとつの明るい希望としては、将来的にこの場所でホテル
が開業された場合、名称が引き継がれる可能性があるとの
事。せめてこの名だけでも残って欲しいと思うのがファンとし
てのささやかな願いとなります。
posted by futre at 08:40|
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生活の中から。
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